スイス鉄道の旅

5月18日から5月28日までスイスへ行ってきました。
在り来たりの感想になりますが、スイスの美しい自然に魅了されました。

旅程は以下の通りです。
1日目:アムステルダム経由で空路ジュネーブ入り(13時間)。(ジュネーブ泊)
 ここから鉄道の旅をスタート。
2日目:午前中、2時間ほどジュネーブ旧市街を散歩。
    午後、ジュネーブ~インターラーケンへ移動。(約3時間、乗替1回)(インターラーケン泊)
3日目:スフィンクス展望台にてユングフラウ観光。(インターラーケン泊)
4日目:午前中、インターラーケン近くの湖を散策。
    午後、インターラーケン~ツェルマットへ移動。(約2時間40分、乗替2回)(ツェルマット泊)
5日目:スネガ展望台にてマッターホルン観光。(ツェルマット泊)
6日目:ゴルナーグラート展望台にてマッターホルン観光。(ツェルマット泊)
7日目:朝、通称「氷河特急」にてツェルマット~サンモリッツへ移動。(約8時間半、乗替なし)(サンモリッツ泊)
8日目:ピッツ・ベルニナ観光。(サンモリッツ泊)
9日目:昼前、サンモリッツ~チューリッヒへ移動。(約3時間半、乗替1回)(チューリッヒ泊)
10日目:昼、チューリッヒ空港発。(機中泊)
11日目:朝、成田着。

<鉄道の旅>
今回、スイスの南西の端のジュネーブから北東の端のチューリッヒまで、ほぼ九州に等しい面積のスイスを鉄道で半周したことになる。
出発前には、乗換を含む鉄道の旅で荷物は減らしたいということと、しかし4千メートル級の山々見るために
3千メートルを越える展望台へ行き、且つそこでのハイキングに備えてトレッキングシューズまで持っていくとなるとどうしても荷物は増えてしまうことの折り合いをどうつけるか迷っていた。
結果的には後者を選び、私が長期旅行用の大きなスーツケースを持ち、妻が小型のスーツケースを持つこととした。しかし、そのような心配も杞憂に終わった。
スイスの各駅は、全てバリアフリーになっていて、各駅のホームには階段に加えてスロープが必ずある。
だから、大きなスーツケースでも持ち上げる必要はないので、さして苦にならない。
次に鉄道の旅であり頻繁に乗換が発生するのだが、乗換際、何番ホームに着いて何番ホームで乗車するのか、
そしてその時間間隔は気になるところだが、スイスでは各駅にある「i」マークのインフォメーションで行き先を告げて頼むと目的地までの乗換駅を含む出発時間と到着時間、出発ホームと到着ホームの分かる旅程表を印刷してくれる。
加えて、スイスの鉄道は日本並みに時間が正確であり、旅程表通りに発着するので安心感もある。
但し、各駅では日本のように出発を知らせるブザーとか駅名のコールは無いので、音も無く到着し音も無く出発することになる。
しかし、車内では到着3分前にアナウンスは有るので不都合は無い。
必要な情報が有り不必要な音は出さない、スマートだと思う。
南部の田舎どころを廻ったせいもあると思われるが、列車が空いているのも心地良かった。
1ヶ月前まで東京の通勤電車に揺られていた者からすると、乗る列車の座席が皆半分以上空いていて、並ぶ必要の無いことも鉄道の旅をゆとりのある楽しいものにしてくれた。
車窓に展開されるスイスの田園風景は殊の外、素晴らしい。
3階層に見える景色は、まず低地の草原部があり誰が植えたのでもない季節の花々が咲き乱れ牛が草を食んでおり、勾配を伴った中間部には樹木地帯があり、そして上部には雪を残した岩肌が見える山岳部から構成されている。
車窓から楽しめるのは、主に草原から樹木地帯までだ。
草原は、一面に延々とゴルフ場のラフが続いている趣があり、グリーンを造ればすぐにでもゴルフ場に変身するような草原の中に今はたんぽぽが満開で草原の緑にたんぽぽの黄色が混ざり合って実に美しい。
草原には牛の放牧が多数見られ、傍らには赤橙色の屋根にほぼ統一された木造家屋の小集落があり、その中には必ず小さな教会があった。
これらの低地部分の上方には樹木地帯があり、唐松、黒松、もみの木々が密生しており、今は新緑の季節で唐松の黄緑の若葉が陽光を浴びて輝いていた。
黒松は日本では盆栽によく見られるが、スイスのそれはもみの木のように真っ直ぐに幹が伸びて異なった趣だった。

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                       車窓からタンポポの咲く草原

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                       車窓からタンポポの咲く草原

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                       車窓から新緑の唐松

<スイスの山々>
スイスの魅力は何と言っても日本では見られない雄大な山々だ。
4大名峰と言われるモンブラン、マッターホルン、ユングフラウ、ピッツ・ベルニナのうち、今回はモンブランを除く3ヶ所を観てきました。

(ユングフラウ)
朝、インターラーケン・オスト(564m)から登山鉄道に乗ると、列車はユングフラウの方向、アイガー(3970m)を右手前方に見ながら進み、徐々にアイガーの姿が大きくなってきた。

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                       車窓からのアイガー

30分程乗ると、アイガーの麓にあるユングフラウ観光の拠点、グリンデルワルト(1067m)に到着した。
ここで登山鉄道に乗り替えて、アイガー北壁がそびえ立つクライネシャイデック(2061m)へ進む。
クライネシャイデックから最大勾配25度のユングフラウ鉄道に乗換て、ヨーロッパで最高地点にある駅であるユングフラウヨッホ駅(3454m)へ向かった。
ユングフラウヨッホ駅内のエレベータに乗って、スフィンクス展望台(3571m)に到着。
当日は絶好の天気に恵まれて、展望台外のバルコニーに出るとアイガーを背後にメンヒ(4099m)が目の前に見られ新雪が陽光を受けて輝いていた。反対側を見るとユングフラウ(4158m)も間近にそそり立ち、両山の間を見下ろすと壮大なアレッチ氷河が展開していた。
ここがスイスが誇る世界遺産のユングフラウ・アレッチ氷河だ。その迫力に圧倒される。気温はプラス2度、遠路運んできた冬用のジャンパーの出番があった。

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                       スフィンクス展望台

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                       メンヒ(4099m)

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                       アレッチ氷河

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                       ユングフラウ(4158m)

(マッターホルン)
ツェルマット(1605m)は、アルプスで一番美しい山と言われるマッターホルンを望む村だ。
丁度、ユングフラウにおけるグリンデルワルトに当たり、マッターホルン観光の拠点となっている。
宿泊したホテルのベランダからもその雄姿を見る事が出来たので、パンフレットに載っていた朝日に赤く輝くマッターホルンを見ようと5時半に起きて待ち受けたが、角度が違うのか白く輝くマッターホルンは見られたが、赤く輝くそれは見られなかった。
夕方、ホテルのベランダからマッターホルンを眺めながら、スイスの美味しいチーズやサラミを傍らにビールを飲むのは格別の味わいだ。
ほとんど変化がないように見えるマッターホルンが、日の光と雲の動きの微妙な変化に刻々とその表情を変えていく。時の流れに身を任せて、マッターホルンを眺めながらのビールはスローライフの極致の感がある。

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                       ベランダから朝日のマッターホルン

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                       ベランダから夕日のマッターホルン

さて、本番のマッターホルン観光は、1日延泊して余裕があり天候も今ひとつだったので、まずロートホルン展望台(3103m)へ行ってみることにしたが、途中のスネガから上のケーブルカーは動いていないことが分かり、その日はスネガまでで諦めることとした。
行ってみるとスネガからの展望も素晴らしく、マッターホルンの眺望を満喫することが出来た。
また、スネガ展望台付近を散策する中でりんどう等の草花を見つけることが出来て、今回の旅行はハイキングには時期尚早だったのだが、結果的に旅行を通して一番草花を楽しめる機会となった。

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                       スネガ展望台からのマッターホルン

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                       スネガ展望台付近の草花

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                       スネガ展望台付近の草花

次の日はいよいよ、ツェルマットからゴルナーグラート鉄道に乗って約40分、ゴルナーグラート展望台(3089m)に到着した。
ユングフラウが素晴らしかったので、展望台の高さも500mほど低いゴルナーグラート展望台は期待はずれに終わるのではとの心配もあったが、杞憂に終わった。
ゴルナーグラート展望台からは、360度に亘ってパノラマのようにスイスの雄山群を見ることが出来る。
パンフレットによれば、29の4千m級の山々が見られるとのこと。
マッターホルン(4478m)は確かにシャープな形が美しい山だが、スイス最高峰のモンテローザ(4634m)等の4000m級の山々の中に入ると、One of Themに見えてしまい、その迫力に圧倒される。
昼食に持っていったサンドイッチをモンテローザを真正面に望む岩場に腰掛けて食べたが、背後にいる観光客を忘れてモンテローザを独占したような気分になった。

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                       ゴルナーグラート展望台からのマッターホルン

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                       ゴルナーグラート展望台からのマッターホルン

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                       モンテローザ(4634m)
(ピッツ・ベルニナ)
サンモリッツから列車で約40分、ベルニナ・ディアボレッツァ駅に到着した。パンフレットには観光客も少ない穴場と書いてあったが、同じ列車から降りた観光客は10人ほどだった。ケーブルカーでディアボレッツァ展望台(2978m)へ一気に登る。左にピッツ・パリュ(3905m)、右にピッツ・ベルニナ(4049m)が並んだパノラマが展開している。ただ、ユングフラウとマッターホルンを観てきた後だけに驚きは無く迫力の点で一歩も二歩も劣ると感じた。ゴルナーグラート展望台ではかなり見られた日本人観光客もここディアボレッツァ展望台では見られず、20人足らずの観光客が展望台のベンチに座ってを見ながら何をするでもなく座っている。何気なく山々を眺めているうちに山々の各所で陽光を浴びて轟音に続いて小さな雪崩が起こっているのが分かり興味深かった。結局、雪崩を眺めて2時間近く展望台で過ごしてしまった。
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                       ピッツ・ベルニナ(4049m)

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この記事へのコメント

kubota
2009年06月01日 20:08
登山しない一般人が日本では味わえないド迫力の景観を楽しむことができるんですね。掲載してある写真も綺麗です。
タケチャン
2009年06月02日 10:37
良いところですねぇ。
実際に見ると圧倒されるんでしょうね。
フェン
2009年06月03日 17:13
羨ましい~
私もスイスに行きたくなりました。
これからもブログを注目します!
kamunabi02
2009年11月09日 19:12
来年車椅子でスイスの旅を計画しています。ブログ読ませて頂き大いに参考になりました。写真もとても綺麗ですね。空気が伝わってくるようですね。

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