政治09/07/07

総選挙も間近だが、今回はぜひ民主党が勝って政権交代を実現してほしいと願っている。

一つに、政権交代それ自体に過去の柵を絶つという意味があること。
粗っぽく言えば、何故年金を巡る諸問題は民主党の長妻議員からしか提起されないのだろうか。
詳細な情報は与党である自民党にはその気になればいくらでも手にはいるはずだ。
先生、大臣と官僚に祭り上げられていい気になって、立法も行政も官僚に丸投げして良きにはからえだ。
そんな裸の王様を担いで、志の低くなった官僚は面従腹背で好き勝手のし放題をやってきた。
某少子化担当大臣は妊娠したから大臣に成れたという話が出る始末、低俗なる事この上なし。
こんな馴れ合いでやっているからチェック機能など働く訳がない。
柵を絶つとは、こういう馴れ合いを一度クリアすることだ。
自民党が長期政権であっただけに政権交代の意義は格別に大きい。
但し、柵のあとに新しい柵が出来ることは人類が学んできたことであって、米国大統領が二期までに制限されているように多選禁止はいろいろ設定されている。
政党の多選禁止にあたる政権交代はそれ自体に意味がある。

二つに、民主党の政策立案能力により期待できることが挙げられる。
その理由を簡単に言うと、自民党には選挙間近だというのに未だにマニフェストが無いのに対して、民主党はマニフェストを準備し練り上げてきているように見えるからだ。
政権公約マニフェストは政党にとっては命だ。
計画に当たる立法部分と実行に当たる行政部分と政権与党はその両面で成果を問われている。
郵政民営化を掲げて前回総選挙を大勝した自民党は、まず郵政民営化の成果と反省を総括しなければ先へ進めないはずだ。
しかるに郵政反対組をなし崩し的に復党させ、参議院選挙で敗北したら「実は郵政民営化に反対だった」といった声が報道を通して漏れ聞こえてくるが、党としての成果と反省の総括は出来ないらしく、総括はしないし、しようともしない。
そもそもマニフェストをはっきりできないのは、元を質せば政策立案を地道にきちんと進めていないからで、小泉劇場で大勝すれば安心して思考を停止してしまうし、参議院選挙で敗北したら慌てふためいてかってのバラマキを再開した。
その信念も節操も無いこと情けない限りだ。
定額給付金のように、お金をバラマくのは誰でも出来る。
無駄を省いて財源を見いだし政策で効率的に分配するのが政治でしょう、しかるに自民党の言っていることは「財源は無い(官僚がそう言っているから)、お金はバラマく(世界経済危機だから)、だから借金する(後世の人達に託して)」、これだけだ。こんなの政党じゃない。

素人目から見て民主党を推すのは、マニフェストのレベル、準備状況から見て民主党が自民党に比べて勝っていると考えるからである。
実際の実行目標であるマニフェストの前にはより包括的な目標やスローガンが必要だ。
鳩山代表は、「友愛社会」と言った、私は政治目標のイメージとしては悪くないと思うが、曖昧だと批判も多い。
鳩山代表は、より具体的に「勤労者の可処分所得を20%増」と言っている、これは悪くない。
実現できれば、日本における長年の課題である内需の拡大にも繋がるだろうし、「子供手当、月26,000円」「高速道路、無料化」などの政策はこの文脈の中で整合が取れている。

少子高齢化が進行する中で国家は育児負担に特別の配慮をすることは当然だ。「子供手当、月26,000円」は、正規雇用が減少する中で金銭面が結婚・育児の障害となる若者に対する大きなサポートになると思われる。
財源を詰める中で「当初2年は月13,000円」に減額したが、基本線は変わっていない、その場しのぎではなく恒久的な政策として考えいるのが大事なところだ。

「高速道路、無料化」については、自民党はお得意のつまみ食いで「この1年(2年?)、土日1,000円」を実施した。
この弥縫策には民主党案と決定的な差がある。
一つに、自民党の政策では、道路料金徴収要員は温存し道路料金の管理コストは少しも減らない。
二つに、自民党の「土日1,000円」は地方観光対策らしいが、民主党の「高速道路、無料化」は物流コスト革命と捉えるべきだ。
この無料化は、レジャー面で観光地に落ちるお金が増えるだけではなく、スーパーの大根からテレビ、車、その部品に至るまでの全ての物流コストに跳ね返ってくる。
三つに、料金の徴収が無くなるので、インターチェンジの設置がより柔軟に設定できて各地域での利便性の向上が期待できる。
四つに、この無料化は、恒久的な政策であり、レジャーも事業も今後の様々な計画の前提として考えることが出来る。
そもそも、世界中でこんなに高い高速道路は見たことも聞いたこともない、全く腹立たしい。

子供手当、高速道路無料化を例に挙げたが、民主党の方が真面目に検討し政策にまとめ上げているように見える。政権担当能力を政策立案能力と置き換えて、これが民主党に期待する理由である。

勿論、民主党についても不安はある。
憲法、防衛、教育、労働組合、日教組などの側面だ。
ただし、民主党政権発足後の次の段階の話だと思っている。

この記事へのコメント

べーやん
2009年08月21日 02:20
確かに民主党の「高速道路、無料化」は物流コスト革命となるかもしれません。自民党の「土日1,000円」は地方観光対策であるにせよ確かに土日の車の量は増えていますがこの事に何か矛盾を感じます。それは地球温暖化対策としてCO2削減が言われている時、車がこれだけ増えるということはどうなるのでしょう???
金銭面が結婚・育児の障害となる若者・・・とありますが少子化の問題は金銭面が大きな問題なのでしょうか。日本がまだ貧しかったころ、少子化だったでしょうか。戦後のあの貧しかった時代にたくさんの子供たちが生まれ、今団塊の世代と言われ存在しています。金銭面の問題は一つの要因であるかもしれませんが、人々特に女性の意識の問題によるところが多いのではないでしょうか。手当はないよりあったほうがよいと思いますが意識改革も長い期間の問題としていくべきだと思います。
高齢者の問題も然りだとおもいます。政治よりも教育にこそ“愛”をテーマにしていただきたいものです。

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