モラル一等国家日本として

サウジ政府に批判的な記者がサウジ次期国王候補の皇太子の指示?で殺されたらしい。しかもあろうことかトルコのサウジ総領事館内でだという。通常よくある疑わしいが犯行を断定するには至らない暗殺ではない。被害者は結婚手続きのためサウジ総領事館に入る画像があり、出てきた形跡がない。また、直前に15人のサウジ政府の暗殺グループが入国しサウジ総領事館入り、事件後出国した。
サウジアラビアという石油しかないくせに傲慢になった、この間まで女性が車の運転も許されなかった後進国でもあり、この30代前半の皇太子に過度に権力を集中し、そのあからさまで冷酷な犯罪を阻止できなかったことでモラル劣等国であることを世界中に知らしめた。
さて、この件は進行中ではあるが、日本からの発言は無い。今後も無いだろう。今回のサウジの殺人は国家犯罪としては信じられないほど稚拙だったが、世界にはこのような極悪非道の犯罪を犯す国はいくらでもある。
青臭い事を言う訳ではないが、世界の中で経済を備えた平和大国として、今回のような疑う余地のない悪に対しては、厳しい発信があっても良いのではないか。弱小国は物言えば唇寒しで経済的締め付けなどが心配で言うべきことを言えないのは仕方がないが、日本はモラル面などでは等身大のプレゼンスを示していかなければ経済だけの国と見下されてしまうのではないか。
実は安倍政権は、日本のモラル面での発信を以前に比べれば格段に高めてきている。安倍首相の数多くの外国訪問を通して、一つには中国の海洋進出に対して「自由で開かれたインド太平洋の重要性を」、二つには「北朝鮮の日本人拉致問題の早期解決を」粘り強く訴えてきて国際的にある程度浸透してきた。武力の背景もなく言論の力のみで世界を粘り強く説得する安倍首相は日本の誇りである。平和国家日本のプレゼンスは数段上がったことは間違いない。
中国の海洋進出も北朝鮮の拉致問題も日本にとっては絶対に譲ることのできない問題であり、已むに已まれずに声を上げてきた。安倍政権になってから、例えば慰安婦問題のような不当に我が国を貶めるような問題についてはきちんと反論してきている。中国の海洋進出も北朝鮮の拉致問題も慰安婦問題もすべて日本が仕掛けた問題ではなく仕掛けられた問題に対して必死で防戦してる状況だ。南京事件も含めてこの種の戦いには今まで以上に徹底抗戦しなければならない。
その上で今回のような直接国益に関係しないようなサウジによる記者殺害についても、モラル一等国家日本として国力相応の国際秩序に資するコメントを発しても良いのではないかと思う。

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